照明のスマート化で何ができる?明るいスマートホーム生活を始めよう!

照明のスマート化で何ができる?明るいスマートホーム生活 照明

もし自分の家をスマートホームにできるとしたら、あなたはどんな機器をスマート化してみたいですか?

エアコンやドアロックなど、いくつか頭に思い浮かぶものがあると思いますが、その中の1つに照明があるのではないでしょうか。

照明は、スマート照明への取り替えや既存の照明と家電リモコンの連携などで、比較的に簡易かつ安価にスマート化できる電気機器です。

とはいえ、照明をスマート化することで普段の生活が実際にどのような変化を与えるか、具体的にイメージするのは難しいかもしれません。

そこで本記事では、照明をスマート化することで何ができるようになるのか、どんな生活シーンで利用できるのか、具体的なスマートホームとしての体験イメージを解説していきます。

照明のスマート化で多彩な操作バリエーション!

普通の家であれば、照明を操作する方法は壁のスイッチかリモコンの2択でしょう。
照明をスマート化すると、ここにさらにもう2つ操作バリエーションが加わって、非常に利便性が高まります。

その1つがスマートフォン、そしてもう1つがスマートスピーカーです。

今のスイッチとリモコン操作で不便を感じていない人もいるかも知れませんが、この2つで実現できる操作性を知れば、きっと手放せないものになるでしょう。

スマホでリモコンいらずの操作

スマホでリモコンいらずの操作
照明をスマート化することで、スイッチやリモコンで操作する代わりに、照明をスマホで操作することができます。

スマホで操作する際は、スマート照明や家電リモコンの専用アプリを使っていきます。

日常生活でよくあるシチュエーションの、スイッチやリモコンが手に届かないところにあるけれどソファから立ち上がりたくない、といったときにも手元にスマホがあれば解決です。

また、寝る前や外出するときに照明を1つ1つ消していくのは面倒ですが、照明のスマート化の機能で工夫すればスマホのボタン1つで、一気に部屋の明かりをすべて消したりつけたりすることもできます。

操作できる機能は、スマート化する方法や照明機器にもよりますが、非常に多いという点も特徴の1つです。

特に、スマート照明であれば今ついているか消えているかの状態確認やON/OFFはもちろんのこと、明るさや色の変更など照明にある機能は基本的にすべて対応しています。

一方で、家電リモコンを用いる場合はON/OFFや明るさ・色の変更までは機能として対応していることがありますが、操作信号を送信することしかできません。

照明が今ついているか消えているか、という状態確認はできませんので使い方には注意しておきましょう。

スマートスピーカー連携で音声操作が便利

スマートスピーカー連携で音声操作が便利
スマート化した照明は、Google HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーに連携することで音声操作にも対応できます。

スマートスピーカーに向かって、「電気つけて」「照明消して」と声をかけるだけで、照明の操作ができるのです。

声を発するだけで部屋が明るくなるので、夜遅い時間に帰宅したときの暗い部屋の中で物や壁にぶつからないようおそるおそる壁づたいにスイッチを探す、といった行為も必要なくなります。

また、キッチンで調理中に手が汚れていたり手が離せないようなシチュエーションでも、音声操作ができればハンズフリーで照明操作ができるので非常に便利です。

スマートスピーカーとの連携は、照明をスマート化する方法がスマート照明や家電リモコンのいずれであっても、ほとんどのモデルが対応しています。

ただ、スマートスピーカーと連携する場合は、スマートスピーカーの専用アプリで設定が必要です。

また、連携するスマートスピーカーによって、音声操作するためのワードが変わりますので、実際に使ってみて反応するか確認しておきましょう。

外出先でも照明の操作ができる

外出先でも照明の操作
スマート化した照明がスマホアプリで操作できるということは、宅内はもちろんのこと外出先からも照明を遠隔操作することが可能ということになります。

このメリットによって、実生活の中では次のような使い方が考えられるでしょう。

消し忘れの確認や帰宅前の操作

照明をスマート化すれば、スマホアプリで照明がついているか消えているかの確認もできます。誰もが経験したことのある、外出した後に電気を消したか不安になる現象からも開放されます。

なぜなら、そういった消し忘れがあっても、外出先からスマホアプリで状態を確認してから照明を消すことができるからです。

1日を不安で過ごすことも、照明が消えているかわざわざ帰る必要もなくなりますね。
また、帰宅後に暗い部屋で手探りで照明のスイッチを探す代わりに、家まで帰ってきてから玄関前からスマホアプリで照明をONすれば、最初から明るい部屋へ帰ることができます。

普段の生活から、スマートホーム気分を十分に味わえる様になること間違いなしです。

照明を防犯対策として使える

スマート化した照明の便利な使いみちの中で、少し変わったものとして挙げられるのが防犯対策です。旅行や出張などで長期間家を空けるとなると、やはり誰もが空き巣に狙われないか心配になるでしょう。

実はそんな長期不在時の防犯対策としてスマート化した照明で使える機能が、スマホアプリによる遠隔操作とスケジュール機能です。

空き巣をする人物というのは、たいていの場合は侵入する家に当たりをつけて下見を繰り返して、照明やカーテンなどの情報をもとに生活リズムや不在時間を把握してから反抗に移ります。

そこで効果的なのが、スマート化した照明を滞在先から遠隔操作で定期的にON/OFFしたり、スケジュール機能を用いて照明を自動的に操作することです。

こうすることで、あなたの家に侵入しようと考えていた人物は、照明のついた家には人がいると判断して侵入するのを諦めるでしょう。

そんな簡単なことで?と思う方もいるかもしれませんが、少しでも在宅の可能性がある家に、空き巣犯は侵入して捕まるリスクが高いところをわざわざ狙わないのです。

ただ、このような遠隔操作の機能を利用する際には注意が必要となります。
それは、宅内操作の機能は無料で利用できるけれども、外出先からの操作機能は月額利用料がかかるサービスもあるという点です。

また、宅内のインターネット回線とスマート照明や家電リモコンを接続しなければなりません。その際には、インターネット回線と接続するためのハブ機器や設定も合わせて必要となります。

スマート化する機器を導入検討する際は、そういった視点でも比較検討を行なっておくべきでしょう。

その他にも盛りだくさんのスマート照明の機能

盛りだくさんのスマート照明の機能
上記に加えて、スマート照明にはスマートホームを演出する機能が盛りだくさんです。

なにげない普段の生活から、特別な日やエキサイディングな空間の演出まで、スマート照明には思いもよらぬ用途にも使えます。

楽しいスマートホームライフを思い描いてワクワクしていただくためにも、そんな機能を紹介していきましょう。

スケジュール機能で目覚めと眠りをアシスト

あなたの1日の生活リズムに寄り添った形で照明の挙動を制御して、目覚めと眠りを手助けしてくれるスマート照明の機能がスケジュール機能です。

スケジュール機能は、スマホアプリであらかじめ曜日・時間ごとに明かりのON/OFFや調光といった照明の操作内容を設定しておくことで、そのタイミングが来たら自動的に照明の操作を行う機能のことをいいます。

このスケジュール機能を使うことで、就寝時間になったら照明をOFF、起床時間になったら照明をONすると使い方ができます。快適な目覚めや眠りをサポートするためには、照明のON/OFFを段階的に設定しておくとより効果的です。

少しずつ部屋を暗くしていくことで、違和感のない睡眠導入につなげることができるのです。

あまり朝にスッキリ起きれない人やどうしても夜ふかししてしまう人も、こういった機能を使って生活リズムを整えていくことができるでしょう。

また、仕事のある平日と土日休みで起きる時間を変えたいときにも、スケジュール機能が役立ちます。

曜日設定を使って、照明をONする時間を平日は仕事の出勤時間に合わせて、土日は少し遅めの時間といった形で分けて設定ができます。

土日に寝すぎて自己嫌悪に陥る、なんてことも照明のスマート化で解消できるかもしれませんね。

ボタン1つでムードを演出するシーン機能

照明をスマート化することで、可能になる複数の照明を同時操作する機能を活用したものがシーン機能です。

シーン機能を利用するためには、あらかじめスマホアプリで好みの光量や光の色をそれぞれの照明ごとに設定しておきます。

そうしておけばシチュエーションに合わせて、スマホアプリのシーンボタンを押してそのシーンを呼び出すだけで、一斉に設定した照明環境に早変わりします。

たとえば、勉強や読書のシーンでは文字を読みやすい白色の明るい照明環境、夕食のシーンではリラックスできる暖色系の落ち着いた照明環境といったように、生活シーンに合わせて照明環境を気軽に変更することが可能です。

さらにスケジュール機能とシーン機能を組み合わせれば、わざわざスマホアプリで操作しなくても、そのシチュエーションの時間が来たら自動的にシーンの照明環境へ変更してくれます。

1日の生活スケジュールに合わせて照明が変わるだけでも、スマートホームで生活しているという実感を得られるでしょう。

エンターテイメント演出機能で自宅で非日常をスマート照明の中で最もポピュラーなフィリップスの「Hue」には、Phillips Hue Syncというツールを用いたエンターテイメント演出という機能があります。

このエンターテイメント演出機能は、視聴している音楽や映画、プレイしているゲームの情報を読み込みアルゴリズムから分析、そのコンテンツに合ったライティング環境を自動で演出してくれます。

その曲や映画、ゲームの盛り上がりなどシーンに合わせてリアルタイムに照明環境が変動していくので、自宅にいながらにして非日常空間を味わうことができます。

ただし、この機能を利用するためには、MacやWindowsなどパソコン限定のツールで設定しなければならない点には注意が必要です。

照明をスマート化してスマートホームの第一歩を踏み出そう

スマート化した照明があれば、スマホやスマートスピーカーで操作ができるようになるので、どんな状況下でもストレスフリーで照明操作ができるようになります。

さらに外出先からの操作にも対応しているので、照明の消し忘れや帰宅前の操作、防犯対策などに利用できて、スマートホームとしての幅が広がって便利です。

またそのほかにも、スケジュール機能を利用した睡眠サポートやシーン機能、エンターテイメント演出機能によって、日常から非日常まで生活シーンに合わせた照明環境を演出してくれます。

手軽にスマート化できる照明から、スマートホーム生活の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。