SESAME miniは、Makuakeというクラウドファンディングで資金調達して開発されたスマートロックです。
募集した金額は100万円でしたが、最終的にはなんと1億円を突破して、目標達成率1万%という大人気プロジェクトとなりました。とはいえ、開発元はCANDY HOUSEというアメリカのスタートアップ企業。
自宅のセキュリティを任せる以上、やはりその性能や安全性はよく把握しておきたいところでしょう。
本記事では、SESAME miniの特徴と旧モデルとの比較から、機能面とセキュリティ面での実力値を測っていきます。
目次
SESAME miniの3つの特徴
SESAME miniは、設置方法としてスタンダードな両面テープで後付けするタイプのスマートロックです。
他のスマートロックと比べたとき、SESAME miniの特徴は大きく次の3つが挙げられます。
- コンパクト&軽量
- 価格が安価
- セキュリティが某国軍事レベルで安心
コンパクト&軽量
SESAME miniを見て最初に驚くポイントが、その圧倒的なサイズのコンパクトさです。
実際に寸法を比べてみるとわかりますが、日本の主要なスマートロックの中でも最小サイズなのではないでしょうか。
サイズがコンパクトなので、重量も非常に軽く設計されています。他メーカーのおよそ半分以下の重量です。
【サイズ比較】
項目 | SESAME mini | Qrio Lock | Ninja Lock NL02 |
---|---|---|---|
サイズ | 93mm x 57mm x 55mm | 116mm x 57mm x 77mm | 150mm ×68mm × 68mm |
重さ ※バッテリーなし |
107g | 207g | 290g |
コンパクトさと軽さは、一見そこまでメリットがないように思いがちですが、スマートロックにおいて意外なことに重要なポイントです。なぜなら、コンパクトさはスマートロックの設置対応できるドア種類を幅広くし、軽さはスマートロック本体がドアから剥がれ落ちるのを防いでくれるからです。
スマートロックは、ドアノブやサムターンの形状・寸法から設置スペース適合するドアでなければ設置できません。実際に、他メーカーでは対応できていない涙型・四角形・円形のサムターンにSESAME miniは対応しています。
また、両面テープでドアに貼り付けるため、粘着力の強力なものを使っていても時間経過とともに弱まってきてしまい、剥がれ落ちてしまうことがあるのです。SESAME miniのコンパクトさと軽さは、長く利用するうえで他メーカーに比べてかなりのアドバンテージといえるでしょう。
価格が安価
SESAME miniは、本体の価格が14,800円とスマートロックの中ではかなり安価な価格設定です。やはり購入するかの決断をするのに、価格は欠かせない検討ポイントでしょう。これまでスマートロックを利用したことのない方は、なるべく安い価格で導入したいはずです。
その点、他メーカーのスマートロックの価格が2万円〜5万円程度である中、SESAME miniは最初のスマートロックとして導入しやすいのではないでしょうか。
また、WiFi機能をもたせるためのハブ機器とのセット価格も、2万円以下と他メーカーよりかなり安価な価格設定です。
もちろん、利用に月額費用はかかりません。
【料金比較】
項目 | SESAME mini | Qrio Lock | Ninja Lock NL02 |
---|---|---|---|
本体価格 | 14,800円 | 18,385円 | 41,800円 |
WiFi機器セット | 19,800円 | 34,970円 | – ※本体にWiFi機能あり |
※価格は2019年12月時点のAmazon販売価格で、すべて税込みです。
セキュリティが某国軍事レベルで安心
玄関の鍵はやはり自宅の防犯に大きく影響するので、心配なのはセキュリティです。
スマートロックは普通のアナログなカギと違って、インターネットに接続されているため、物理的なセキュリティに加えてサイバーセキュリティにも気を配る必要があります。
サーバーが悪意のある攻撃を受けたときに、スマートロックの情報が書き換えられると、第3者のスマホでカギを開けられる可能性があるからです。
ただSESAME miniは、AES-256-GCMとTLS1.2という、某国軍事レベルのサイバーセキュリティ上の対策がとられているので安心して使用できます。
そのセキュリティレベルは、スーパーコンピューターで数年間解読して、やっと突破できるくらいの強固さです。つまりは、物理的にドアや鍵や窓を壊した方がてっとり早いので、かなり安全と言えますよね。
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定価:14,800円(税込)
※2019年12月時点
SESAME miniでできること
では、具体的にSESAME miniを導入するとどのようなことができるようになるのでしょうか。
SESAME miniの主要な機能は、以下に挙げる5つがあります。
- カギの解錠方法は非常に多彩
- カギの施解錠履歴のチェック
- WiFiアクセスポイントでリモート通知&操作
- スマートスピーカーやAppleWatchと連携
- 電子合カギのシェア
カギの解錠方法は非常に多彩
SESAME miniのスマートロック機能としての魅力は、非常に多彩なカギの解錠方法にあります。
- スマホのノック解錠
- 近づいたら自動解錠
- 従来のカギで解錠
特に便利なのが、2つ目の「ノック解錠」機能と3つ目の「近づいたら自動解錠」機能です。ノック解錠機能は、スマホをポケットに入れたままコンコンと3回ノックするだけで、SESAME miniを解錠できます。
近づいたら自動解錠機能は、その言葉のとおりスマホを持って自宅に近づいたら、Bluetoothで検知して自動で解錠してくれる機能です。
いずれもスマホを取り出す必要がないので、荷物で両手のふさがっている状況でもスムーズに家に入れるでしょう。物理的なカギを持ち歩く必要がなくなるので、紛失の心配もありませんね。
さらに、アプリ操作からの解錠にももちろん対応しているため、仮にノック解錠や自動解錠が通信や接続の問題で機能しなかったときでも、アプリから解錠して対応できます。
また、従来のカギもそのまま利用できるので、お子さんなどスマホを持っていない家族がいても問題なく導入できますし、電池切れになったときでも安心です。
もちろんオートロック機能があるので、外出時にわざわざ施錠する必要はありません。カギの閉め忘れの心配もなくなります。SESAME miniを導入すれば、ストレスフリーな解錠と施錠の体験ができるでしょう。
カギの施解錠履歴のチェック
SESAME miniの専用アプリからは、施解錠の操作だけでなく履歴もチェックできるようになっています。
しかも、施解錠したのが誰なのか、そしてアプリ・手動・オートロックどの手段だったか、という情報まで履歴と紐付けてわかるのでセキュリティ的に安心です。日常生活でよく利用する機能ではありませんが、なにかあったときに履歴を確認できると非常に有用でしょう。
WiFiアクセスポイントでリモート通知&操作
SESAME miniは本体のみでも十分に便利なのですが、別売りのWiFiアクセスポイントを購入するとより便利な使い方ができます。
自宅のWiFiにWiFiアクセスポイントを接続すると、SESAME miniが施錠/解錠されたときに外出先でもリアルタイムで通知を受け取れます。さらには、外出先からアプリでリモート操作も可能です。
旅行などで自宅を長期間空けるときに自宅の状況を確認したり、カギを忘れた家族の帰宅時に連絡を受けてリモート解錠できたりと、さまざまなシーンで活躍してくれます。
いずれも単体での購入も可能ですが、セット販売で購入したほうが安く導入できるので、リモートでの通知や操作をしたい方は始めからそちらを選びましょう。
スマートスピーカーやAppleWatchと連携
SESAME miniは、Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーを始めとする他のIoT製品や、Webサービスとの連携が非常に豊富です。
- スマートスピーカー(音声アシスタント)
- AppleWatch
- IFTTT
- Amazon
- LINE,Facebook
Google AsistantやAmazon Alexaと連携しているので、スマートスピーカーやスマホに話しかけて解錠できます。さらに、AppleWatchさえあればスマホすらも持たず手ぶらで出かけても締め出される心配はありません。
また、IFTTTという非常に幅広いWebサービスとの連携を可能とするプラットフォームにも対応しており、自分好みの使い方にカスタマイズも可能です。
このほかAmazonとの連携では、バッテリー残量の低下を検知すると自動でAmazonに注文してくれます。さらには、家族の帰宅をLINEやFacebookなどのメッセージでお知らせすることも可能です。
このようにSESAME miniは、生活シーンに合わせて自由かつ最適なスマートロックライフを実現してくれます。
電子合いカギのシェア
最近のスマートロックでは、スタンダードになりつつある電子合カギのシェア機能にも対応しています。
時間帯を絞って特定の人に電子的な合いカギを発行・メッセージ等でシェアして、カギを持っていないゲストでも解錠できるようになる機能です。ホームパーティや親戚の集まりなど、人の出入りが多いときに役立つでしょう。
また、シェアハウスやAirbndなどで自宅を民泊している方は、履歴管理と一緒に大活躍する機能です。もちろん、シェア機能はオーナー権限を持った人間しか発行できないため、ゲストからゲストへの発行を防ぎセキュリティ的にも問題ないような配慮がされています。
旧モデルSESAMEとはどちらが買い?
SESAME miniは、旧モデルのSESAMEを日本の住宅向けに改良開発されたモデルです。
旧モデルも販売が継続されていますが、どちらが買いなのかはそのスペックの違いを見れば一目瞭然でしょう。
大きくアップデートされたポイントは以下の5つで、基本的には改良されたSESAME miniのほうが買いです。
上記で特徴として述べた機能などは、基本的に改良モデルと旧モデルのどちらでも共通となっています。
- ギアの耐久性が3倍
- Bletooth通信距離が110%延長
- 重さを20%軽量化
- バッテリーの持ちが10%増加
- 対応できるカギの形状が増加
スペック面とできることの比較をまとめると、以下の表のとおりになります。
【新旧モデルのスペック比較】
項目 | SESAME mini | SESAME |
---|---|---|
本体価格 | 14,800円 | 14,800円 |
バッテリー寿命 | 510日 | 500日 |
重さ ※バッテリーなし |
107g | 130g |
カラー | 4色 | 4色 |
アプリで解錠 | ◯ | ◯ |
ノック解錠 | ◯ | ◯ |
自動解錠 | ◯ | ◯ |
履歴のチェック | ◯ | ◯ |
リモート通知&操作 | ◯ | ◯ |
スマートスピーカー連携 | ◯ | ◯ |
Apple Watch連携 | ◯ | ◯ |
IFTTT対応 | ◯ | ◯ |
電子合カギのシェア | ◯ | ◯ |
※価格は2019年12月時点のAmazon販売価格で、すべて税込みです。
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定価:14,800円(税込)
※2019年12月時点
SESAME miniは見た目・価格もコンパクトで導入しやすいスマートロック
SESAME miniは、アメリカのスタートアップ企業が日本向けに改良して開発したスマートロックです。
他メーカーや旧モデルよりもサイズ・重量ともに非常にコンパクトなうえ、価格も15,000円以下で手軽に購入が可能で、はじめての方にもおすすめできる製品になっています。
さらに、機能的でも豊富な解錠方法やスマートスピーカーなどの外部製品やWebサービスとの幅広い連携から、生活シーンに合わせたカスタマイズも楽しめます。
スマートロックの購入を検討している方は、ぜひSESAME miniを第一候補としてみてはいかがでしょうか。