自宅の防犯対策といって、真っ先に思い浮かぶのはホームセキュリティサービスではないでしょうか。
ただ、ホームセキュリティサービスというと、価格が高くて導入するにはそれなりの覚悟が必要なイメージが強いと思います。
そんな悩みを解決してくれるのが、手軽に自宅をスマートホーム化してセキュリティを高めてくれる『Secual』です。
Secualは、IoT技術を活用したことによって、従来のホームセキュリティサービスと比べて手頃な価格で設置工事も必要ありません。ご家族で住む一軒家はもちろん、一人暮らしの賃貸マンションの方にもおすすめできるセキュリティサービスです。
そんなSecualを導入してできることを、注意点と併せて紹介していきます。
目次
Secualの仕組み
自宅で発生した防犯上の異常を検知して、連携したスマホアプリへお知らせしてくれるセキュリティシステムです。
システムを構成するのは、ゲートウェイとセンサー、アプリが基本の3点セットとなっています。
Secualの具体的な仕組みは、次のとおりです。
まずは、外出時などにSecualの機能をONにしておいて、振動センサーが異常を検知できるように準備をしておきます。
この状態で窓やドアが何者かによって開閉されると、振動センサーが反応して異常を検知します。その情報がSecualのゲートウェイ、そして自宅のインターネット回線を経由して、あなたのスマホアプリへ通知アラートを出してくれるというわけです。
Secualの価格
Secualを構成する機器の価格は、システムの核となっているゲートウェイが1台5,500円(税抜)、振動センサーは1台3,500円(税抜)です。
振動センサーの設置数は、自宅の広さや窓・ドアの数、セキュリティ的に気になる場所に応じて設置数を決めますが、ゲートウェイ1台で振動センサーを10台まで連携できます。
2つの組み合わせ方によってシステム全体の導入費用は変わりますが、多くの場合はゲートウェイ1台で事足りますので、安ければ1万円から高くても4万円程度で済むでしょう。
従来のホームセキュリティシステムに比べると、圧倒的に安価な初期費用でホームセキュリティを手に入れることができます。
Secualの設置
Secualは設置が非常に簡単で、ゲートウェイはコンセントに差し込むだけ、振動センサーもバッテリー駆動なので両面テープで貼り付けるだけで導入は完了します。
さらに、ゲートウェイも振動センサーも電源ケーブルを必要としませんので、部屋の内観を崩さずスッキリ見えるのもメリットですね。
設置が完了したあとは、スマホアプリのガイダンスに従って初期設定を済ませれば利用を簡単にスタートできます。
Secualを導入してできること
では、具体的にSecualを導入することでどのようなことができるようになるのでしょうか。
基本的には、防犯もしくは見守りの2つのモードを目的に応じて使い分ける形となります。
それぞれのモードで具体的に何ができるかを、詳しく見ていきましょう。
防犯モード
まずは、Secualサービスのメイン機能である防犯モードから解説していきます。
防犯モードを利用すると、以下の3つが実現できます。
- 侵入者を検知してスマホ通知&警報音
- 見舞金制度のおかげで導入しやすい
- Amazon EchoでON/OFF操作できる
侵入者を検知してスマホ通知&警報音
防犯モードをオンにしておけば、侵入者や悪意のある人間が窓を開閉したことを検知して、スマホへプッシュ通知をしてくれて安心です。
さらに、侵入者に対する威嚇・警告の意味で、ゲートウェイに内蔵されたスピーカーから大音量で警報音が流れます。
侵入者が犯行に及ぶ前に、立ち去るように促すことで被害を最小限に抑えられますし、鉢合わせのリスクも軽減してくれるでしょう。
防犯モードのオン・オフは、スマホアプリからワンタッチで切り替えが可能です。
また、振動センサーが検知する感度レベルやゲートウェイからの警報音の音量は、スマホアプリで設定を変更できます。
ご家庭での導入では、外出時や旅行などの長期不在時はもちろんのこと、共働きでお子さんが留守番をしている間のセキュリティとして活躍してくれるでしょう。
また、アプリ設定であらかじめグループを登録しておけば、異常を検知した際にそのグループの連絡先へ一斉に通知が可能です。一緒に住むご家族はもちろん、遠方のご家族へもお知らせできるので、初めての一人暮らしで不安な女性にもおすすめできます。
見舞金制度のおかげで導入しやすい
Secualでは、機器を設置してサービス利用していた状況で不法侵入された場合の見舞金制度が設けられています。
警察への被害届の提出と受理が条件になりますが、Secual社から見舞金として3万円が支払われます。
安価に導入できてここまでの付帯サービスがあると、導入に対する心理的ハードルが大きく下がりますし、なによりも被害を受けた際に嬉しいですね。
Amazon EchoでON/OFF操作できる
Secualは、音声アシスタントのAlexaと連携しているので、Amazon EchoやAmazon Dotなどのスマートスピーカーに話しかけるだけで、モードのオン/オフの切り替えが可能です。
わざわざスマホアプリを立ち上げる必要もないので、より便利かつ簡単にSecualを利用できるでしょう。
見守りモードと生活支援
Secualのもう1つのモードが、見守りモードです。さらに、Secualには生活支援サービスもありますので、そちらも併せて見ていきましょう。
家族の帰宅や生活の様子を見守る
ご家族の帰宅や生活の様子を遠隔で見守ることを可能にしてくれるのが、Secualの見守りモードです。
見守りモードでは、防犯モードで侵入者の検知に利用していた振動センサーの設置場所を工夫することで、居住者の行動の把握を可能にします。
たとえば、振動センサーを玄関ドアに設置しておけば、センサー検知を帰宅時のドア開閉と捉えて、共働きしている家庭でお子さんが無事に帰ったかを確認できて安心です。
また、日常生活に欠かせない冷蔵庫やトイレのドアの開閉を振動センサーで検出するようにすれば、離れて暮らしている高齢のご両親の生活の様子を把握できます。
逆に、振動センサーが一定時間反応しないことをトリガーにして、異常とみなしてスマホへプッシュ通知することも可能です。
スマホアプリで、あらかじめ見守り時間を1時間単位で設定しておく必要があります。
Secualの見守りモードは、一般的な見守りサービスでよく利用されるカメラや、ペンダントや専用携帯などの検知デバイスを身につける必要がないため、双方に負担がない形で見守れるのが大きなメリットです。
さらにSecualには、住んでいる地域で気象警報が発令されたら、ゲートウェイの内蔵スピーカーから音声で配信を行う防災機能もあります。
万が一のときに即座に行動へ移すのは難しいですが、このようなお知らせがあると意識づけができるため便利です。
ライフアシストサービスで生活トラブルも無償対応
Secualのサービス利用者には、ライフアシストサービスが付帯されます。
ライフアシストサービスは、日常生活でよくある困りごとへ対応してくれるサービスで、主なサービス内容は次の3つです。
- 水回りのトラブル応急サービス
- カギのトラブル応急サービス
- 健康相談サービス
利用したいときは、アプリから専用ダイヤルでコールセンターへ依頼すると専門業者を手配してくれます。
いずれのサービスも、24時間365日の体制かつ基本は無償対応なので、いざというときに頼れる心強いサービスですね。
また、上記以外に家事代行サービスやハウスクリーニングサービス、害虫駆除サービスなどを優待価格で利用できるオプションも用意されています。
Secualの注意点
Secualは、2つのモードを切り替えて防犯と見守りという安心安全を実現してくれますが、導入や利用にあたっては次のような注意点もあります。
- サービス利用には月額費用がかる
- 設置・設定はセルフ
- インターネット環境が必要
- 警備員のかけつけサービスはない
サービス利用には月額費用がかかる
Secualのサービスを利用するためには、ゲートウェイ1台あたり980円(税抜)の月額費用がかかります。利用し続ける限りは、毎月の家計から捻出が必要です。
とはいえ、従来のホームセキュリティサービスを契約すると、月に数千円のサービス利用料が発生します。
初期費用・月額費用いずれも安価に済むので、これまでホームセキュリティサービスに手の出なかった方でも、Secualなら自宅のセキュリティ対策として導入しやすくなるでしょう。
設置・設定はセルフ
Secualはサービスの特性上、機器の設置や初期設定についてはすべてセルフで行わなければなりません。
特に女性だとテレビなど家電製品の延長線と感じがちで、苦手意識から不安に感じる方も多いでしょう。
ただ、Secualはそのような人でも比較的簡単に導入ができるように、設置はコンセントや両面テープを使用、初期設定もアプリのガイダンスで進められるような配慮がされています。
複雑な配線や難解な説明書を読む必要もありませんので、スマホを利用するようなイメージで設定を終えられます。
また、自分の好みや生活スタイルに合わせて、センサーの設置位置を調整できる自由度の高さもSecualの1つのメリットです。
インターネット環境が必要
Secualのサービスを利用するためには、ゲートウェイと自宅のインターネット環境とをWiFi接続する必要があります。
とはいえ、スマホですべて完結している場合や、高齢のご両親の自宅でそもそもインターネット事態を利用していない場合は、固定回線がない場合もあるでしょう。
そんなときに、活躍してくれるのが2018年に新たに発売されたSIM Gatewayです。
Secualの通常のゲートウェイにSIMを搭載できるモデルになっているので、自宅にWiFiがなくてもSecualのサービスを利用できます。
ただ、初期費用、月額費用ともに増額するため、その点は注意しておきたいところです。
費用 | ゲートウェイ | SIM Gateway |
---|---|---|
機器費用(税抜) | 5,500円/台 | 25,000円/台 |
SIM発行手数料(税抜) | 0円 | 3,000円 |
月額費用(税抜) | 980円 | 1,500円 |
警備員のかけつけサービスはない
Secualには、いわゆるセコムやアルソックのような警備会社が展開する、非常時の警備員駆けつけサービスはありません。
そのため、スマホアプリで異常をお知らせする通知はきますが、実際に状況を確認するのは、ご自身もしくはご家族で行う必要があります。
とはいえ、かけつけサービスは実際に侵入などの被害にあった際に利用する保険のような位置づけです。
防犯という観点では、基本的には侵入を抑止するような工夫をすることが大前提となります。Secualには、専用のセキュリティステッカーがあるので、機器と併用することでより高いセキュリティ対策となるでしょう。
Secualは手軽かつ安心を実現するホームセキュリティ
Secualは、窓やドアに設置した振動センサーが開閉検知することを利用して、防犯と見守りの2つのモードを使い分けられるホームセキュリティサービスです。
外出中の自宅のセキュリティはもちろん、留守番中のお子さんや離れて暮らすご両親の見守りにも有効で、日常生活へ安心を提供してくれます。
従来のホームセキュリティサービスとは違って、工事は不要、さらに価格が初期費用・月額費用ともに非常に安価になっているため導入のハードルを大きく軽減してくれます。
ただ、警備員のかけつけサービスがない点やインターネット環境が必要になる点は注意が必要です。
Secualのメリットを最大限に活かすためにも、注意点を正しく把握して上手に活用していきましょう。