ソニーが提供する、スマートホームサービス「MANOMA」をご存知でしょうか。
スマートホームサービスはこれまで海外企業やスタートアップが中心でしたが、国内企業でしかも大手のソニーが開発したサービスということもあって、導入を検討している方もいるでしょう。
スマートホームは、近年Google HomeやAmazon Echoなどのスマートスピーカーが普及したこともあり注目度が高まっています。
”おうちはもっとすごくなる”というコンセプトのもとホームAIを謳っていますが、その実力はいかほどのものなのでしょうか。
そこで本記事では、MANOMAがどのようなサービスなのかという基本情報から、MANOMAを利用することであなたの普段の生活がどれだけ便利になるのか、をさまざまな視点から解説していきます。
目次
MANOMAとは
MANOMAとは、一体どのようなサービスなのか、そしてどういった料金プランや特徴があるのかといった基本情報を詳しく見ていきましょう。
MANOMAはスマートホーム機能を搭載した設置型Wifi
MANOMAとは、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するIoTやAIといったテクノロジーを活用した新たなスマートホームサービスです。
MANOMAの最大の特徴は、なんといっても設置型のWifiサービスでありながら、スマートホームの機能も搭載しているという点でしょう。
つまり、WiMAXやソフトバンクエアーのような設置型Wifiとして自宅でスマートフォンやパソコンのインターネット回線を利用しながら、スマートホームの機能もおまけで使えちゃうという一石二鳥のサービスです。インターネット回線とスマートホームサービスに申込む手間も、一度で済みます。
これまで、日本のスマートホームサービスと言うと、セコムやアルソックなどのホームセキュリティサービスが中心でした。
MANOMAでは、そのようなホームセキュリティ以外の観点でも、なにげない日常生活の利便性を向上してQoL(Quality of Life)を高められるサービスとしての素養を備えています。
ソニーがMANOMAをホームAIと称しているように、MANOMAを導入することで自分の家がまるでAIのように自ら制御して、あなた好みの快適な暮らしを実現できるかもしれません。
MANOMAの料金プラン
MANOMAの料金プランは、シンプルで以下の2つがあります。
- スタンダードプラン
- トータルプラン
プランによって、料金体系と提供機器などが次のように変わります。
項目 | スタンダードプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
月額料金(税抜) | 3,580円 | 4,980円 ※38ヶ月以降は3,580円 |
|
提供機器 | AIホームゲートウェイ | 〇 | 〇 |
室内コミュニケーションカメラ | 〇 | 〇 | |
スマート家電リモコン | 〇 | 〇 | |
Qrio Lock | × | 〇 | |
開閉センサー(3組) | × | 〇 | |
Qrio Hub | × | 〇 | |
Qrio Smart Tag(2組) | × | 〇 | |
機器設置と初期設定サービス | × | 〇 |
スタンダードプランは割安な料金でスマートホームを手軽に始めたい人向けのプラン、トータルプランはすべての機器オールインワンになっているフル活用プランです。
このほか、以下のオプションサービスも用意されています。
- nuroモバイルHome Wifi
- セコム駆けつけサービス
- MANOMA訪問サポート
- MANOMA解決サポート
通常のインターネット回線の月額費用を考えると、この月額費用で自宅のWifiもスマートホーム機能も利用できるのは、非常に嬉しいですよね。
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MANOMAアプリは2019年10月にリニューアル
MANOMAは、2018年10月にリリースされて1年が経つ2019年10月に、アプリが全面リニューアルになっています。
リニューアルによって、アプリを立ち上げるだけで家族や家の状態がひと目でわかるようになるなど、より見やすく操作しやすい形にアップデートされたようです。
また、利用している状況を学習して、利用者に次のアクションをレコメンドする機能も追加されています。
今後もアプリや提供機器がアップデートされ、より利便性の高いサービスに進化していくことが期待できそうです。
MANOMAで実現するスマートホームライフ
では、実際にMANOMAで実現できるスマートホームは、どのような生活シーンで活躍してくれるのでしょうか。
利用する機器を軸に整理すると、以下の4つの利用シーンが挙げられます。
- コミュニケーションカメラで見守り
- 開閉センサーとQrio Lockで防犯対策
- 家電リモコンとAlexaでホームオートメーション
- Qrio Smart Tagでいろいろ自動化
それぞれの利用シーンの具体的なイメージを1つずつ確認していきましょう。
コミュニケーションカメラで見守り
画像引用元:MANOMA
MANOMAには、コミュニケーションカメラという機器が連携しています。
コミュニケーションカメラがあれば、MANOMAのアプリ上からライブカメラ機能を利用して外出先から自宅の映像を確認することが可能です。いわゆるネットワークカメラですね。
そのため、たとえば共働きで先に家へ帰ってくるお子さまや仕事からの帰宅を自宅で待っているペット、離れて暮らすご両親などの様子をアプリで見ることができて安心でしょう。
また、コミュニケーションカメラには通話機能も備わっています。
アプリのカメラ画面で、通話ボタンをタップするだけで自宅にいるお子さまやペット、実家のご両親など、スマートフォンを持っていない人とも顔を見て連絡を取り合うことが可能になり便利です。
このコミュニケーションカメラが優れているのは、在宅状況に応じてカメラのレンズカバーを自動的に開閉してくれることです。
在宅時の部屋でくつろいでいるときに、カメラが目線に入ると監視されているようで気になる方も多いと思います。
一方で、外出時は見守り目的でカメラを利用したい方が多いでしょう。そんな要望に答えるように、外出したタイミングでレンズカバーが開き、自宅に帰宅するとレンズカバーが閉じてカメラが見えなくなるようになります。
このレンズカバーの自動開閉は、コミュニケーションカメラに内蔵された人感センサーと、Qrio Smart Tagのセンサーが連動することで利用が可能です。もしスタンダードプランで申し込みをする場合は、アプリで手動で在宅状況を切り替える必要があります。
開閉センサーとQrio Lockで防犯対策
画像引用元:MANOMA
トータルプランに含まれている、開閉センサーとQrioLockがあれば防犯対策のシステムとして活用できます。
開閉センサーは、窓やドアに取り付けることでその開閉状態を監視できるようになるセンサーです。内蔵されているマグネットの接触状態で開閉の状態を把握するため、2組1セットになっています。
また、Qrio Lockはソニーからスピンアウトしたスタートアップが開発した、スマートロックです。スマホから玄関カギの施解錠状態の確認、施錠・解錠の操作ができるようになります。
この2つが揃っていれば、外出した後にカギを閉めたか心配になったときにも、家の窓や玄関の戸締まりを外出先から確認ができて安心です。
また、外出時に玄関や窓の開閉を検知してスマホに通知を送ったり、AIホームゲートウェイから警告音を発して侵入者を威嚇することもできます。
これだけでも十分な防犯対策になりますが、ここにコミュニケーションカメラが加わると、MANOMAはさらに高い防犯性能を発揮します。外出中に、コミュニケーションカメラの人感センサーが侵入者を検知すると、そのときの様子を録画して映像として保存してくれるのです。
録画映像は、一覧になって後からも確認ができるので、証拠としても使えるでしょう。
このほか、オプションのセコム駆けつけサービスを利用すれば、緊急時にはセコムが自宅に駆けつけてくれて心強いです。セコムかけつけサービスは、30分ごとに5,000円の追加料金が発生します。
防犯対策としてもMANOMAを利用したい場合は、スタンダードプランに開閉センサーとQrio Lockは含まれないので、トータルプランへの加入をオススメします。
家電リモコンとAlexaでホームオートメーション
画像引用元:MANOMA
2019年10月のアップデートで、MANOMAのラインナップに家電リモコンが新たに仲間入りしました。
家電リモコンとは、赤外線リモコンで操作するエアコンや照明などの家電製品を、スマホで操作できるようになるIoTデバイスです。
これで、帰宅する前にアプリからエアコンや照明をつけることができます。
寒い日に部屋を前もって温めておいたり、暗い部屋で照明のスイッチを探すなど、ちょっとしたことですが、普段の生活をよりスマートにしてくれるのです。
さらには、AIホームゲートウェイに搭載されたAlexaを利用することで、より幅広いスマートホーム体験ができます。音声で家電製品の操作ができるため、わざわざアプリを立ち上げる必要もありません。
帰宅したばかりで手が汚れていたり、調理中で手が濡れていても、スマホに触れずに照明をつけたりエアコンを消したりすることが可能です。
このほか、Alexaでできる音楽再生や天気・ニュース・スケジュールの確認、タイマーやアラームの設定、インターネット検索、Amazonでのショッピングなど多岐にわたるサービスを音声で利用できます。
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Qrio Smart Tagでいろいろ自動化
画像引用元:MANOMA
Qrio Smart Tagは、Qrio Lockの会社が開発した忘れ物防止タグです。
鍵や財布など、紛失すると困るものにつけておけば、スマホでブザーを鳴らしたり地図上でどこにあるかを検知できます。
MANOMAでは、このQrio Smart Tagが連携すると自動化という観点で非常に活躍します。
まずは、AIホームゲートウェイが自宅にQrio Smart Tagの有無を検知することで、自宅の在不在状況を自動的に更新してくれます。家族で1人ずつQrio Smart Tagを持っていれば、誰が家にいるのかを自動でアップデート、アプリから確認できて便利です。
この在不在状況の自動更新を利用すると、Qrio Smart Tagが自宅に近づいたことを検知して、スマホにプッシュ通知でエアコンや照明をつけるかMANOMAから提案してくれます。
アプリを起動しなくても、通知画面から提案された家電製品を操作ができて、新たなスマートホーム体験ができるでしょう。
このような複雑な制御も、Qrio Smart Tagがあれば自動化してくれます。
スタンダードプランには含まれていませんが、個別にQrio Smart Tagを購入して連携することもできます。まずはスタンダードプランでスタートしてみて、必要に応じて追加購入するのもアリかもしれません。
MANOMAで自宅をスマートホームへアップデート
MANOMAは、自宅をインターネット回線の利用可能な環境にすることに加えて、スマートホーム化もできる一石二鳥のサービスです。
月額料金も、インターネット回線費用と変わらないため、インターネット回線の契約として気軽にスマートホームを導入できます。
MANOMAでスマートホーム化することで、見守りや防犯対策、ホームオートメーションなどさまざまな生活シーンをスマート化してくれます。
また、2019年10月のアップデートによって、スマホアプリの全面リニューアルや家電リモコンの追加などサービス内容が強化されています。
今後も、あなたの生活を便利にしてくれるような機能や機器のアップデートが順次追加されていくようです。
いまからMANOMAでのスマートホームを体験して、少し未来の便利な生活を先取りしてはいかがでしょうか。