Google Homeに話すだけで照明をつける3つの方法と対応デバイスを紹介

Google Homeに話すだけで照明をつける3つの方法 スピーカー

Google Homeは、「明日の天気を教えて」「今日のニュースは?」と話しかけるだけで、知りたい情報を返答してくれる便利なスマートデバイスです。

そんなGoogle Homeのもっと便利な使い方が、照明をはじめとする家の家電製品をGoogle Homeと連携してスマート化、音声操作に利用することでしょう。

そこで本記事では、Google Homeと照明を連携して役立つこと、そしてスマート化する3つの方法を解説していきます。

Google Homeに「照明つけて」で役立つこと

GoogleHome
Google Homeで照明をスマート化して、「ねえGoogle、照明つけて」と音声で照明をつけられるようになると、どういったときに役立つのでしょうか。

たとえば、会社で仕事が終わってから夜に家へ帰宅するシーンを思い浮かべてみてください。
玄関のドアを開けて靴を脱いで、家の中に入ったあなたは最初に何をしますか?

・・・そうです、部屋が暗いのでまずは照明をつけますよね?

でもそのときは、壁づたいで物を踏んだり壁にぶつかったりしないように注意しながら、という誰もが経験したことのあるシチュエーションになるでしょう。

もし、Google Homeで照明をスマート化していれば、わざわざスイッチを探す必要もありません。

家の中に入ったら、「ねえGoogle、照明つけて」と声を発するだけで、Google Homeが照明をつけてくれるからです。

このほかに、キッチンで調理しているシチュエーションでもGoogle Homeと照明のコンビが役立ちます。

調理中はどうしても手が濡れたり汚れてしまうため、その手で照明のスイッチやリモコンを触りたくありませんし、そのためだけにわざわざ手を洗うのも面倒ですよね。

調理を始めたけれど手元が暗い、消し忘れた部屋の照明を消したい、といったときでもGoogle Homeへお願いすれば、一声でそんな問題を解決できます。

これは、Google Home、Google Home mini、Google Nest HubといったGoogleアシスタントの搭載されたスマートスピーカーデバイスであれば、共通して利用することができます。

Google Homeで照明をスマート化する3つの方法

Google Homeで照明をスマート化

それでは、照明とGoogle Homeを連携してスマート化する具体的な方法と対応デバイスを見ていきましょう。
方法は大きく次の3つがあります。

スマート化する3つの方法
  • Google Homeとスマート照明を連携する
  • Google Homeと家電リモコンを連携する
  • Google HomeとIoTガジェットを連携する

Google Homeとスマート照明を連携する

Google Homeを使って照明をスマート化する3つの方法の中で、最も手近で簡単なものがスマート照明を利用する方法でしょう。
照明の設定や操作は、製品ごとに用意されている専用のスマートフォンアプリで行います。

スマート照明の機能は、スマホアプリで現在の照明のON/OFF状態を確認したり、照明の明るさを調整する調光機能、照明の色温度を調整する調色機能などです。

加えて、複数の照明を一括でON/OFFしたり、曜日と時間を指定して制御するスケジュール機能、あらかじめ複数の照明を任意の明るさ・色温度で設定しておいて制御するシーン呼び出し機能など非常に多岐にわたります。

そのほか、スマート照明をインターネット環境に接続していれば、外出先からでも照明のON/OFFの状態確認や遠隔操作ができます。

Google Homeと連携していれば、スマート照明の機種にもよりますが、照明の状態確認や調光・調色、複数の照明の一括操作などが音声でできます。

スマート照明の主力デバイスは、海外製品が多いため主にバルブタイプの照明が多く、日本のリビングダイニングでの使用には少し向きません。

近ごろでは、国内メーカーからシーリングタイプのスマート照明も発売され始めましたので、自分の生活シーンに合わせて以下の製品も含めて比較検討を進めていきましょう。

フィリップス「Hue」

スマート照明で最もポピュラーなのが、フィリップス社の「Hue」という製品です。

HueとスマホやGoogle Homeと連携するためには、Hueブリッジというハブ機器が必要となります。
Hueブリッジ1つで、50個の照明を接続が可能です。

調光・調色、スケジュール機能、シーン呼び出し機能といった基本的な機能はすべて対応しています。

このほかにも、スマホのGPSを検知して自宅近くに来たら自動点灯する機能、音楽や映画の再生やゲームのプレイに合わせて照明空間を作り出すエンターテイメント演出機能といった特有の機能も備えています。
Google Home連携で音声操作できるのは、ON/OFFや調光・調色といった機能です。

HueはAmazonや家電量販店で販売されており、価格はシングルランプ単体3,000円弱、照明2個とブリッジ1個のスターターキットを1万円程度で購入することができます。


IKEA「TRADFRI(トロードフリ)」

あの家具メーカーのIKEAからも、スマート照明が販売されています。

Hueと同様に、調光・調色、スケジュール機能、シーン呼び出し機能といった基本的な機能はすべて対応しています。
Google Homeで話しかけてできるのは、ON/OFFや調光・調色です。

価格はスマート照明単体で2,500円〜4,000円、スマホやGoogle Homeと連携できるキットは1万円ほど、購入はIKEAの店舗から行えます。

※スマート照明はamazonから購入可能です。

      

アイリスオーヤマ「IRIS SmartLF」

家具や家電製品を開発するアイリスオーヤマからは、バルブタイプに加えて国内メーカーならではのLEDシーリングタイプのスマート照明もラインナップされています。
Google Homeからは、ON/OFFや調光・調色とHueやTRADFRIと同様の操作が可能です。

シーリングライトは1万円〜2万円、バルブタイプは4000円〜7000円程度で、アイリスオーヤマのオンラインショップで購入できます。

Google Homeと家電リモコンを連携する

さまざまな家電製品の赤外線リモコンを、まとめて1つのリモコンで操作できる家電リモコンを利用するのも、照明をGoogle Homeで音声操作させる方法の1つです。
スマート照明と違って、今設置している照明を置き換えず、そのまま利用してスマート化できる点がメリットです。

設定や操作は、家電リモコン専用のスマートフォンアプリを使います。
照明はもちろんのことながら、テレビやエアコンといった赤外線リモコンで操作する家電製品も合わせてスマホアプリ、そしてGoogle Homeから操作ができるため非常に便利でしょう。

一方で、赤外線は送信専用の機能しか持たないため、スマホアプリから今現在、照明がついているか消えているかの確認はできません。
また、外出先からのスマホアプリ操作は、月額費用が必要な場合もあるため注意が必要です。

Google Home連携で音声操作できるのは、スマート照明と同様にON/OFFや調光・調色といった機能が基本ですが、機種によっては機能がON/OFFのみだったり操作できる照明の台数が絞られることがあります。

また、「OK、Google」や「ねえ、Google」といったウェイクワードの後に、家電リモコンの決まり言葉を入れてから「照明をつけて」と指示が必要になる機種も存在します。

Nature「Nature Remo」「Nature Remo mini」

Nature Remoは、温湿度・照度・人感センサーを搭載した通常タイプと、温度センサーのみで安価なminiの2種類があります。

通常のNature Remoが1万円ほど、miniの方は7,000円前後でネットで購入が可能です。
Google Homeと連携すると、照明のON/OFFと調光ができます。

また、IFTTTというアプリを使えば、設定は少し大変になりますが調色などまで機能を拡張することができます。

   

Link Japan「eRemote」「eRemote mini」

こちらのeRemoteもNature Remoと同様に2種類のラインナップで、安価でセンサー機能のないminiと温度センサーを搭載した通常タイプがあります。

価格もほぼ同じで、通常のeRemoteが1万円程度、miniの方は7,000円弱です。

Google Homeでの音声操作については、照明のON/OFFのみとなっており、調光などはIFTTTを使う必要があります。

   

ラトックシステム「RS-WFIREX4」

ラトックシステムの家電リモコンはこのRS-WFIREX4で4世代目になりますが、7,000円程度の価格で購入ができます。

本体がかなり小型で、置き場所に困らないのが特徴的です。

Google Homeから操作できるのは、Nature Remoと同様に照明のON/OFFと調光となっています。また、IFTTT対応なので機能拡張も可能です。

Google HomeとIoTガジェットを連携する

Google Homeによる照明のスマート化、最後の方法がIoTガジェットとの連携です。
この方法を実現するIoTガジェットには、大きく2種類あります。

いずれも照明の壁スイッチをIoT化してくれるもので、1つがボタンを押すスイッチロボット、そしてもう1つがスマート壁スイッチです。
どちらの場合も、スマート照明や家電リモコンと同様に、設定や操作はスマートフォンアプリから行うことができます。

スイッチロボットは、Google Homeと連携するためには基本的にIFTTTを利用して設定を行わなければなりません。

スイッチロボットは、物理的にボタンを押す・戻すという、単純な操作しかできないためGoogle Homeから音声で操作できるのも照明のON/OFFのみと限定的な機能になります。

ただ、安価で設置も非常に簡単なので、お試し感覚で気軽にスタートできるのが良い点でしょう。

Switch Bot「Switch Bot」

ボタンロボットで最も有名なIoTガジェットが、Switch Botです。
Switch Botのボタンロボットのみの販売もありますが、Switch Hub Plusというハブ機器を使用しなければGoogle Homeとは連携できません。

以前はIFTTTのみの対応でしたが、現在はGoogle Homeと直接連携できるようになっています。

Switch Bot単体で5,000円前後、Switch Hub Plusと合わせて1万円強の価格帯です。

   

Naran「マイクロボットプッシュ」

韓国のスタートアップがクラウドファンディングで開発したボタンロボットが、マイクロボットプッシュです。
こちらはIFTTTのみの対応になるため、Switch Botよりも設定作業は手間になります。

マイクロボットプッシュもGoogle Homeと連携するために、Prota Sというハブ機器を利用しなければなりません。

価格は、マイクロボットプッシュ単体で6,000円前後、Prota Sが1万円程度と金額の割には操作できる範囲も少なく、設定も面倒なのであまりおすすめはしません。

岩崎電気「Link S2」

Link S2は、LED照明やランプを製造する岩崎電気で開発された、スマート壁スイッチです。

照明をそのまま置き換えずにスマート化ができるだけでなく、搭載している人感センサーで自動点灯も可能になっています。
Google Homeとも直接連携しており、設定も他のものとあまり変わりません。

価格は1万5,000円前後とスイッチロボットに比べると若干高いですが、ボタンロボットがそのままついているより見た目は遥かにスッキリするのでおすすめです。

ただし、Link S2を設置する際は、配線をいじらなければならないので電気工事士の資格が必要となる点は注意しておきましょう。

   

Google Homeで未来の照明生活を先取り!

Google homeで照明をスマート化する3つの方法は、それぞれ設置方法や連携方法、そして操作できる内容に違いがあります。

音声で照明を操作できれば、日常生活のちょっとしたことですが、その不便さがなくなっるので自然と利用する回数が増えていきます。

実際に照明のスマート化を進めるときには、価格はもちろんですができること、そして設定が難しくないかも含めて検討を進め、未来の照明シーンをちょっぴり先取りしましょう!